お守り

朝晩は涼しくなってきましたね。
みなさまお風邪引かれてないですか?
それに加えて、コロナウイルスという
目に見えない怪物との戦いで
ほとほと疲れていることと思います


どうぞお体ご自愛くださいね


私自身
「困った時のお守り」となるものに
いままでは頼ったことはありません
でした。


学生時代は日々色んな意味で
走りかけまわっていて
ドラマや映画によくある「青春」を
誰よりも謳歌していました
(ご迷惑おかけした皆さんこの場で
懺悔します。そして家族のみんな
ごめんなさい)


そんな青春真っ盛りの17歳の頃、
私は1匹の犬と出会いました


このままでは荒れ狂った人生を
送るだろうと心配した
友人連れてきた、
子犬のシェパードでした
「この子を可愛がりなさい」と
そしたら少しは落ち着いた生活を
送るだろうと思ったと友人から
後日談で聞きました
元々動物は何でも大好きなので
可愛くて愛おしくて仕方ありません
でした



名前は、
野球が好きだったので
「翔斗」と名付けました


翔斗は私の相棒となり
どこに行くにも何をするにも
一緒でした
性格はびっくりするほど人思い。
マイペースでのんびりさんで
まるで人間のようでした

それから私の生活は一転します。
この子のために人生を捧げました
この子の両親ともに短命だったので
翔斗には「日本でオリンピックが
あるまで長生きしてね」と
いつも話しかけていました


そして偶然にも東京でオリンピックが
決まり、びっくりしていたところ
目に見えない怪物「コロナウイルス」が
猛威を振るい、1年の延期ー


コロナが無ければ翔斗は約束を
守れていたのに…


東京オリンピックを一緒に見れずに、
去年の10月にお星様になりました
脾臓がんでした


それからはいわゆる#ペットロス
何をするにも活力が湧かず
空虚な数ヶ月を送りました
毎晩泣いていたし
私の生きる意味を失いました
それぐらい私にとって彼は
家族以上の存在でした



火葬場でお坊さんから聞いたお言葉、
獣医さんから聞いたお言葉で


「この子(翔斗)眠ったまま
お空に登っていってるよ。
動物の魂は心臓が止まれば
すぐに上にあがるんだよ
だから大丈夫。きっとお空から
見てくれてるよ」と。


今でも思い出すと涙がとまりません
辛い時には遺骨に話しかけています


現在自家用車には
彼の遺骨のペンダントをかけて
闘病中に使っていたサポーターを
乗せて一緒に仕事に行って
仕事の時はご利用者様介助時以外は
メモリアルジュエリー
(遺骨の入った指輪)を付けさせて
頂いています


私の自慢の「お守り」です
これがあれば、クヨクヨしたら
「翔斗に怒られる!」と思って
エンジンがかかるし
彼の命とともに歩いていける
喜びもあります


昨日自宅に
翔斗の一周忌のお知らせの
ハガキが届きました
その頃は他県に住んでいたので
他県の斎場からでした


他県に今コロナのせいで
帰省は出来ない悔しさが募ります。
コロナを一生恨みます。←


でも
今ではお守りで支えてもらってるもんね


これからもずっと私の相棒、
宜しく頼んだよ!!

よく「結婚してるの?」と
聞かれますが相棒の遺骨です
ご安心ください←?



これからも独身を楽しみながら
仕事に打ち込んでいきますという
ご報告を最後に締めさせて頂きます



生活相談員
北野

デイサービス梅の里

落ち着いた雰囲気の中で こころ寄り添う ひとときを